今のアニメに比べて、昔のアニメのキャラクターのアゴが大きかったのには理由があった…その理由をプロのベテランアニメーターが図解し、目からウロコな話だと多くのアニメファンから反響を呼んでいる。
その投稿がこちら。
昔のアニメのキャラクターのアゴが大きかったのは、セル画だとアゴごと口パクさせるのが面倒な作業だったからです。アゴを大きめに描くことで、別セルに分けて描いた大きく開けた口が顔に収まるように調整した結果、そうなったのではないかと思ってます。 pic.twitter.com/TXgMRUEVCD
— 横山健次 – アニメーター(作画監督・原画) Kenji Yokoyama (@ky_anime_lab) July 17, 2022
図解したのはこれまで『SLAM DUNK』、『ドラゴンボール』、『ドクタースランプ』、『ダイの大冒険』、『地獄先生ぬ~べ~』といった数々のジャンプ作品、東映アニメーション制作のテレビアニメ作品でアニメーターとして活躍してきた横山健次(@ky_anime_lab)さん。
横山さんによると、昔のアニメのキャラクターのアゴが大きかった理由として、セル画だとアゴごと口パクさせるのが面倒な作業だったからだ、というのだ。
アゴを大きめに描くことで、別セルに分けて描いた大きく開けた口が顔に収まるように調整がきき、口パク表現が容易になるというアニメーターたちの知恵によるものだったようだ。
これには多くのフォロワーからも「なるほど」「納得」「長年の謎が解けた」など多数のコメントが寄せられている。
また、同じ理由で横顔の口パク表現は輪郭線が動いてしまうという理由から避けられ、横顔の中で口が張り付いている、という表現の発明もおきたようだ。こちらもいまだによく見るキャラクターの描き方ではないだろうか。
日本人から見ると当たり前だが、そういった日本のアニメ文化のなかで起こった特異な表現というものが、分析すると改めて多くあるのかもしれない。そう考えながらアニメを視聴すると普段とは違った楽しみ方が出来るのではないだろうか。