1970年代にテレビアニメ化され最高視聴率27.2%(関西地区では42%)を記録したこともある国民的名作『一休さん』のタイ版が、日本人が知っている一休さんと微妙に違うと、いまSNS上で話題となっている。
タイ版『一休さん』、自分が知ってるのと微妙に違うw pic.twitter.com/suLF1lOYI2
— 大江・留・丈二@『韓国いんちきマンガ読本』発売中 (@0E3) April 9, 2022
『一休さん』といえば主人公の一休がとんち勝負や様々な問題のために、頓智(知恵)を使って解決していくことが物語の醍醐味となっている。にも関わらずタイ版では頓智を使うどころか武器や腕力にものを言わせて暴力で解決しているようなのだ。
実は『一休さん』、仏教国のタイでは教育的な内容から好まれており、最も人気のあるアニメのひとつだったようだ。それゆえに現地人気の高さから変な形でローカライズされてしまったのかもしれないのである。
これにはSNS上でも「スナップを利かせる前にとんちを利かせろ」「僧侶といってもこれはモンク」「ムキムキムキムキムキッムキ」「ジェット・リー少年編」など驚きを隠せない様子のコメントが多数寄せられている。
実在の人物「一休宗純」をモデルとしている本作だが、実際本人も武器を持っていたという逸話があるようなので、あながちタイ版も間違いではないのかもしれない。それでも日本人とタイ人で『一休さん』について話し合ってみると、微妙に話がかみ合わない…なんてこともありそうだ。