漫画界の偉大なる巨匠、手塚治虫が生前に使っていた書斎机が娘の手塚るみ子の手によって初めて開けられた。彼女はツイッターで新座スタジオにて父の書斎机の片づけをしてきたことを報告。新座スタジオは、埼玉県新座市にある手塚プロダクションのアニメーション制作スタジオのことで、治虫さんが晩年、仕事場としていた場所だ。
今回るみ子さんは、中身の一部をツイッター上に公開したのだが、その内容の濃さに大きな反響を呼んでいる。
今日は半日かけて新座スタジオで父の書斎机の片づけをしてきました。実は昨年FRRE DOMMUNEで展示した机は引き出しの鍵を紛失して、ずっと開かずの状態でした。どうにかメーカーを探して合鍵を作り、机とロッカーをなんと25年ぶりにご開帳!そりゃもうなかなかの宝物殿でした!
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
お宝の数々はこのような場で公表しちゃうと、まあいろいろアレなので、ほんの一部だけ独断で。それでもファンの方にしたら貴重で見逃せないものじゃないかと。
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
大友克洋さんについて書いたエッセイの手書き原稿。いつかコピーだけでも大友さんにお渡ししたいです。 pic.twitter.com/3qPeg14aPw
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
お菓子の空き缶。左上は宝塚の炭酸煎餅。可愛い空き缶が捨てられないという乙女のような性格… pic.twitter.com/FkGVG5Ylqu
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
未完で終わった『グリンゴ』『ネオファウスト』などの原稿切れはし。こういう切れはしが幾つも無造作に入れてありました。 pic.twitter.com/u3EmmGypnl
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
キッタナイ紙袋から『ふしぎなメルモ』の原画がどっさり。直筆と資料室の森さんが鑑定。これがまぁ可愛いのなんの! pic.twitter.com/C0eDkTil6y
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
ある袋からはエロチックなカットがどっさり発掘。あまりの多さに立ち会った資料室森さんもスタッフも仰天!なかには田中圭一も真っ青な卑猥なイラストもあり、いったい何に使われたカットなのか不明。さすがに公開自主規制。ギリギリ可愛いのだけ。 pic.twitter.com/AmZvJ4ZAMt
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
引き出しの中には半蔵門病院で処方された薬の袋もどっさりありました。その袋の多さを見て胸が痛みました。捨てるべきものでしたが、どうしてもそう出来ず、そのままにしてまた鍵をかけました。生命を削りながら描いていた父・手塚治虫の時間は永遠にその引き出しの中で止まっています。
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
手塚治虫がこっそり隠してたエロ落書きが発掘され・・・って思ってる人がいるようですが、こっそり隠してた訳じゃなく、また落書きでもなく、たまたま描いて保管してたのがまとめて出てきただけのことです。愛読者なら判りますよね、手塚治虫がいかに多くのエロを描いてきたか。今更って話です。
— RumikoTezuka (@musicrobita) 2014, 3月 27
元々、多くのエロティックな描写に対するファンも多かった手塚治虫だが、中でも“ケモナー”と呼ばれる動物に対する性的嗜好を窺わせるスケッチに、改めて手塚治虫の類稀なる才能を再確認する人も多かったようだ。
>正月から性癖全開なケモ神 pic.twitter.com/6tGqMuJQ9x
— リックデブおじさん (@rickdebu) 2014, 3月 28