街中で良く見かけるグラフィティ。若者がストリートカルチャーの一環として、スプレーやフェルトペンを用いて壁や電車に落書きするアートである。
しかし、そんなグラフィティが、若者だけのアートだと誰が決めたのだろうか。
リスボンのアート集団LATA 65は、市内に住む高齢者とタッグを組んで、街中にグラフィティを蔓延させているのだ。
LATA 65の65という数字は退職年齢を表している通り、現在、ワークショップの参加者たちの平均年齢はなんと74歳。みな童心に戻って一心不乱にスプレーをまき散らしているようだ。
今後はリスボンだけでなく、ポルトガル全土に渡ってこの活動を広めていく予定だ。
世界的に高齢化社会を迎えつつある今、おじいちゃんおばあちゃんが最もヤンチャな世代という時代が訪れるのも、そう遠くないかもしれない。