いま、とある海外企業のイメージCMで描かれるソーラーパンクの世界観が刺さりまくると、一部のSFアニメファンの間で話題となっているのをご存じだろうか。
その企業CMとは、CHOBANI(チョバニ)社の『Dear Alice』というCMだ。
チョバニ社は日本では馴染みないかもしれないが、トルコ出身のクルド人がアメリカ合衆国で創業した乳製品企業。おもにギリシャヨーグルトを製造、販売し数年前にはアメリカのヨーグルト市場のトップに躍り出ているようだ。なお、チョバニはトルコ語で「羊飼い」を表すそう。
そのチョバニ社がイメージCMとしてオンエアしているのがこの『Dear Alice』。ソーラーパワーやロボットの力を借りながらも、緑溢れる豊かな田園風景のなか、酪農と農業にいそしむ人々。人々は寄り添い幸せそうに生活するなか、傍らにはチョバニ社の乳製品が。
これらを手掛けたのはイギリスのロンドンを拠点とする独立したアニメーションスタジオのThe Line Animation Studio。楽曲を担当したのはなんと久石譲という、豪華なスタッフ陣となっている。
なお、ソーラーパンクとは、サイバーパンクのような荒廃的な世界でなく、生命と機械が明るく共存関係を築いていく世界を描いたSF作品のジャンルを指す。企業のSDGsの活動が活発となっている昨今、このテーマに重点を置いて未来を描くイメージ広告のニーズが高まっているようだ。
そのため、これからどんどんこういったユニークなソーラーパンク作品を目にすることができるようになるのかもしれない。楽しみなSFファンの人は多いのではないだろうか。
『Dear Alice』作品紹介ページ(The Line Animation Studio)