先日行われた2020年東京都知事選挙で改めて投票率の問題が浮き彫りとなったが、海外ではユニークな方法で投票率を上げる施策がなされているようだ。
最近は都知事選が話題になったけど、ドイツの航空会社が実施した投票率をあげるアイデアが単純明快で膝を打った。通常はアクセスできないエルプフィルハーモニーのコンサートホールの舞台やサッカークラブのボルシア・ドルトムントの更衣室などに投票所を設置した結果、投票率が13%アップした。 pic.twitter.com/RyEzbreTiA
— 森下夏樹|Copywriter (@natsukilog) July 8, 2020
実施されたのは、EUの各加盟国で行われた2019年欧州議会選挙。
ドイツのケルンに本拠を置くドイツ最大の航空会社「ルフトハンザドイツ航空」が支援する団体「#SayYesToEurope」が実施した施策で、エルプフィルハーモニー・ハンブルクのコンサートホールの舞台やサッカークラブのボルシア・ドルトムントの更衣室など、有権者がワクワクして思わず投票したくなるような場所で投票出来るというものだ。
具体的には事前申し込みした有権者が、郵送された投票用紙を入場券代わりに会場へ訪れ、用紙へ記入した後に郵便にて投票する、という流れになっているようだ。
動画での紹介はこちら。
#SayYesToEurope – Trailer from #SayYesToEurope on Vimeo.
欧州でも投票率の低下が問題となっているようで、このように少しでも関心を持ってもらう、ワクワクする体験を付加価値として投票へのモチベーションを上げるための施策がなされているようだ。
これには多くの人も「めっちゃ良い」「行きたくなる」「選挙が楽しみになる」「これは良案」「面白い」「これなら投票率爆上がりしそう」など、施策を絶賛する声が多数寄せられている。
日本の場合、普段入場できないような場所や有料の観光スポットがたくさんあるので、そういった場所は開放されたら多くの人が訪れてくれそうだ。実験的な施策として、一度試してみても良いかもしれない。