ジャン・ジオノの短編小説『木を植えた男』は、ひとり黙々と植樹を続けることで、森を再生する男の話だ。中国・河北省に住むJia HaixaさんとJia Wenqiさんは、同じように8エーカーもの広大な敷地を、2人で10年間植樹し続けている。
実はこの二人、Jia Haixaさんは全盲で、Jia Wenqiさんは両腕を幼い頃に失っているという、異色のペア。故郷の村を洪水から守るため、政府から借り受けた土地に1万本ものポプラの木を植樹し続けている。
同い年の二人は毎朝7時に起き、それぞれ助け合いながら、仲良く作業を行っている。苗木を買うお金はないので、主に挿し木を用いている。そのための枝採りも二人の仕事だ。
村のことを考え、自分に出来ることを懸命に続けてきた二人。それ故多くの人の心に強く響くのではないだろうか。まさに現代社会に生きる『木を植えた男』たちである。
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