『世界鬼』『グッド・ナイト・ワールド』などで知られる漫画家の岡部閏(@okb0803)さんが自身のSNSアカウントに投稿したルポ漫画『絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした』が、脳梗塞とそこから発症する「閉じ込め症候群」の恐怖をリアルに描いていて、読者の間で大きな衝撃を与えている。
【漫画】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 第1話 pic.twitter.com/jJaqCHLyNu
— 岡部閏 (@okb0803) October 1, 2025
【漫画】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 第2話 pic.twitter.com/KwzVR6bmEk
— 岡部閏 (@okb0803) October 2, 2025
【第3話】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 1/2 pic.twitter.com/jEqrYOC82M
— 岡部閏 (@okb0803) October 3, 2025
2/2 pic.twitter.com/S4hHKzjlCa
— 岡部閏 (@okb0803) October 3, 2025
【第4話】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 1/2 pic.twitter.com/crFSlCLP4o
— 岡部閏 (@okb0803) October 4, 2025
— 岡部閏 (@okb0803) October 4, 2025
【第5話】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 1/3 pic.twitter.com/91qoJwA5Kn
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2/3 pic.twitter.com/HnCywoJRUy
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3/3 pic.twitter.com/Qobb5SP14z
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【最終話】絵が下手になったと思ったら脳梗塞でした 1/8 pic.twitter.com/iAqjKKoLzj
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2/8 pic.twitter.com/pQiB7JJPSh
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3/8 pic.twitter.com/LPUrN6TWzQ
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4/8 pic.twitter.com/HmuFUlUOJp
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6/8 pic.twitter.com/LRdNeF36kG
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7/8 pic.twitter.com/aZLiJf2zPH
— 岡部閏 (@okb0803) October 6, 2025
7/8 pic.twitter.com/aZLiJf2zPH
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岡部閏さんは以前、脳梗塞で入院していたことを報告しており、本漫画はその実体験をベースにしたルポ漫画となっている。しかし、物語は途中で「閉じ込め症候群(Locked-in Syndrome)」を発症した描写へと突入する。これは、意識は明瞭でありながら、全身が麻痺して意思疎通が眼球の動きやまばたき以外ほぼできなくなるという極めて過酷な状態だ。漫画では、どこからが現実で、どこからがフィクションなのか判別できない描写が続き、読者を底なしの恐怖に引きずり込む。
この漫画は実体験に基づく創作と思われるが、その恐怖が色濃く描かれているのではないだろうか。
そのため、読者からは「こんなに恐ろしい状態だとは…」「勝手にエッセイだと認識してて、どこかで光が戻ると楽観視してたから、最後すごく恐ろしかった」「軽い気持ちで読んだら怖くなっちゃった」「泣けてきた」「閉じ込め症候群って何かと調べたけど怖すぎる」「植物人間の事をベジって呼んでるのも仄怖さある」「最後までずっと心臓バクバクしてた」など様々なコメントを寄せており、その精神的な閉塞感と恐怖に対する強い反響が寄せられている。
脳梗塞は、脳の血管が詰まることによって脳細胞が死滅する病気で、急な片側の手足の麻痺、しびれ、ろれつが回らないといった症状が特徴だ。そして、脳幹の脳梗塞によって引き起こされる「閉じ込め症候群」は、垂直方向の眼球運動とまばたきだけが唯一のコミュニケーション手段となるという、想像を絶する状態を指す。この漫画は、その知識を前提としつつ、フィクションとも現実ともとれる表現を通じて、読者に病のリアルな脅威と、人間の尊厳について深く考えさせる作品となっている。特に、脳の機能とクリエイターとしての生命線である「絵」の能力喪失という、漫画家ならではの切実なテーマが重みを増しているのではないだろうか。