いま、宮崎駿監督によるアニメ映画『魔女の宅急便』に登場するキャラクター、ニシンのパイが嫌いな少女についての妄想パロディ漫画がほっこりすると、ジブリファンの間で話題だ。その投稿漫画がこちら。
ニシンのパイの女の子の本音 pic.twitter.com/o2tnjTzilr
— なるあすく (@naruasuku) September 1, 2023
映画では、孫想いの優しいお婆さんと一緒に薪の窯で必死に焼いた手作りのニシンのパイを抱え、雨の中宅急便としてそのパイを届けるキキに、玄関でパイを受け取りながら「私このパイ、キライなのよね」と言い放つ少女。少ない登場時間ながらもその心無い言動に、強いインパクトを残した存在としてファンの間でも語り草となっている。
その少女が実はあんな酷いことを言っておきながら、その実単なるツンデレでパイを心の底から待ちわびていたお祖母ちゃん想いの子だったのでは…という妄想を描いたこの漫画に、読者からは「ほっこりした」「こんな裏があったのか」「優しい世界」「こうだったら素敵」「本編で見てみたかった」「きっとそうだったんだ」など様々な感想が寄せられている。
よくよく考えると、例え嫌いだったとしても祖母には直接そのことを伝えておらず毎回受け取っている時点で、それなりに配慮できる優しい孫なのかもしれない。それに友達の手前単に強がっていただけかもしれない。そんな風に想像力を掻き立てられるこのキャラクターを脇役で描いたこともまた、宮崎駿監督の優れた手腕なのかもしれない。
このパロディ漫画を描いたなるあすく(@naruasuku)さんの漫画が気になる方は、ぜひ『やすらのキッチン』『武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。』など他の作品の単行本も読んでみてほしい。