「お尻の穴には無限の可能性があるのか…」。そんな言葉を思わず口にしてしまうような、様々な異物を直腸に入れてしまった結果、自力で取り出せなくなり病院の世話になった人々のレントゲン写真が、いま海外SNSで大きな話題となっている。
これらの衝撃的な画像は、人間の好奇心、あるいは特定のフェティシズムや行為がもたらす、医療現場の厳しい現実を映し出している。その一部を紹介したい。
■瓶

■拳銃

■バズ・ライトイヤーのフィギュア

■鍵

■フォーク

■スプレー缶

■携帯電話

■懐中電灯

形状的に分からなくもないモノもあれば、なぜそれを体内に入れてみようと思ったのか、その大きさや形状に疑問を感じざるをえない、極めて危険なものまで様々だ。特に拳銃やフォークなど、尖った部分や硬い素材を持つ異物は、直腸や結腸に損傷を与え、最悪の場合穿孔(穴が開くこと)を引き起こし、重篤な腹膜炎に至るリスクがある。
異物を直腸内に挿入する行為の多くは快感を得るための試みであるとされるが、一度直腸を通過してしまうと、直腸周辺の筋肉の作用と、異物自体の表面の滑りや形状(特に中間が細いもの)によって、容易に肛門方向へ戻らなくなってしまう。
仮に入れるところまで成功したとして、無事抜き出すことが可能なのか、そこまで考えが及ばなかったのだろうか。このように病院のお世話になって、医師や看護師に恥ずかしい事情を説明し、摘出手術や処置を受けなければならないのは、身体的なリスクだけでなく精神的なリスクも非常に大きいと言える。医療従事者にとっては、異物摘出は日常的な業務の一部かもしれないが、患者側にとっては一生忘れられない経験となるだろう。
専門家は、安全性の保証されていない異物を体内に挿入する危険性を繰り返し警告している。異物を直腸に入れる行為は、粘膜の損傷、出血、そして上記の通り直腸穿孔のリスクを伴う。また、特定の材質の異物が体内で有害な化学物質を放出する可能性も否定できない。
それでも今日も地球のどこかで、自身の肉体の限界、あるいは探求心から、「異物をぶち込む」というチャレンジャーがどこかで現れているのかもしれない。これらのレントゲン写真は、人間の計り知れない好奇心と、そこから生じる意外な事故の記録として、医学的な注意喚起の側面も持っている。