SF映画史に残る不朽の名作『ブレードランナー』。その公開当時に日本の映画ファンを驚かせたのが、酸性雨で荒廃した近未来のロサンゼルスの街並に光る、日本語ネオンの数々だ。あの独特な日本語表現の元ネタは一体何なのか、それを突き止めた猛者がいると、いまSNS上の映画ファンの間で話題となっている。
ブレードランナーのマニアの皆さんへ、日本語グラフィックのソース発見の報告です。1981年の雑誌「アイデア」に、カード類のすべての日本語と、あのネオン「お手持ちの烏口」「基礎の充実の上に」のオリジンを見ることができます!(画像はアイデアNo.164より引用)#ブレードランナー #BladeRunner pic.twitter.com/bFMDuwJmxs
— 高橋将貴Masaki_TAKAHASHI (@takahashi__) December 27, 2022
1,ID裏やカードキー裏の学校名など。
2,VIDPHONカード裏「接着剤製品営業部」。
3,キャッシュカード裏「ほかにも各種投映機がそ」。
4,上がカードキー表「タイプバン」、下はスケッチブックp95の「全国高校」「写真」ですね。
とうとう見つけられてうれしいです!#ブレードランナー #BladeRunner pic.twitter.com/rUjkjZrj2N— 高橋将貴Masaki_TAKAHASHI (@takahashi__) December 27, 2022
なんと、1981年の雑誌「アイデア」No.164号に、カード類のすべての日本語と、ネオン看板「お手持ちの烏口」「基礎の充実の上に」が書かれていることが発覚したのだ。
一体何の話を話をしているのか分からない人のために画像を添付しておきますね! https://t.co/pnvXvE3CYa pic.twitter.com/sBIl1rn4yz
— yoshinon@情報管理LOG🌻 (@yoshinon) December 27, 2022
まさしくこれらの原典ですね。😳
またひとつオリジンが明らかに。
素晴らしい発見です!😆 https://t.co/DivmNd860W pic.twitter.com/QR9bDkBBhH— PIRO (@a_piroyoshi) December 28, 2022
サイバーパンク作品の代表作の一つとされ、作中で描かれた都市の外観は香港をモデルに、日本語が多く描かれている理由としては、監督のリドリー・スコットが来日した際に訪れた新宿歌舞伎町の様子をヒントにしたとされてきた本作。
それにしてもあの風変わりな言葉のチョイスは一体何だったのか…長年疑問に思っていたSF映画ファンも多かったのではないだろうか。その疑問が40年の時を経て明かされたことに、驚きと喜びの声が多数あがっている様子だ。