とあるTwitterユーザーがレオ・レオニ作の絵本『スイミー』に関する疑問を投稿したところ、大きな反響を呼んでいる。その投稿がこちら。
こいつの視界 pic.twitter.com/IWQwsutQ2A
— 静かな人 (@silence_man1213) December 14, 2020
光村図書出版が発行する小学校2年生用の国語教科書に1977年から載録されるなど、誰もが知っている名作絵本『スイミー』の物語といえば、まずはこのような物語だったことを思い出して頂きたい。
仲間を食べられてしまった小魚のスイミーは、岩かげに隠れ怯えて暮らす赤い魚たちと遭遇。そこで、自分が目の役割を果たすので群れて大きな魚のシルエットを作ることで大きな魚を追い払おう、と赤い魚たちを鼓舞するのだった…。
そう、クライマックスは小魚であっても協力して大きな魚のシルエットを作ることで、大きな存在に立ち向かえるという感動的なシーンとなっている。しかし、よく考えたら小魚が並んでいるのは平面なので、正面から見たら図のように縦に並んでいるようにしか見えないのでは、というのだ。
この投稿を見た人々も「たしかに」「これだとスイミーいらない」「ほんとそう」「ずっと思ってた」など共感するコメントを多数寄せている。一方で、「それでも十分異様で怖い」「魚って正面から見たらある程度こんな感じ」といった意見や「実際は横にもいて丸々としている」など様々なコメントが寄せられている状況だ。
たしかに絵本の通りだと平べったいシュールな光景となってしまうかもしれないが、それはあくまで絵本的な表現であるだろうし、いずれにしても大群で泳がれたら大きい魚側にとって驚異であることは変わらないのではないだろうか。
このように子供の頃に読んだ絵本を大人の視点で検証し直すのも、盛り上がって楽しいかもしれない。