映画監督の松宏彰(@HiroakiMatsu)さんがTwitterで紹介した、映画『東京物語』の宣伝ポスターがSNS上で話題となっている。
そのポスター画像がこちら。
自由奔放な映画ポスターで知られるガーナ。「東京物語」のポスターがこちら。
Tokyo Story (1953)
Ghana movie poster by Farkira pic.twitter.com/LyZ91xuGVk— 松 宏彰 Hiroaki Matsu (@HiroakiMatsu) July 24, 2020
自由奔放なデザインの映画ポスターで知られるガーナでは、日本を代表する傑作の一作、巨匠・小津安二郎監督の『東京物語』を、話の内容とは全く異なるテイストで描かれているのだ。
笠智衆と原節子らしき二人が上半分に描かれているところまでは良いのだが、下半分は完全に別物。化け物や銃をぶっ放すおじさん、セクシーな女性などが描かれ、さながらスプラッター映画のような雰囲気に。
これには往年の映画ファンも「小津もアクション撮ってたんだな」「小津以外何も合ってない」「逆に見たい」「途中からアサイラム作品に差し替えられた感じすき」と驚きを隠せない様子だ。
ガーナを始めアフリカでは以前ご紹介したとおり勝手に内容を変えて描く手描きの宣伝ポスターが多数存在しており、映画ファンの間では度々話題となっていた。
自由奔放なガーナの映画ポスター。こちら「ET」はエリオット少年に寄生したフェイスハガーをはがしたETがMJと共にムーンウォークする話。 pic.twitter.com/e9DjKwbjem
— 松 宏彰 Hiroaki Matsu (@HiroakiMatsu) July 25, 2020
ポスターを手掛けた職人たちは映画の本編を知らないで雰囲気で描いていたのだろうか…あるいは劇場側が内容を観た上でより観客に刺さりそうなテイストへと無理やり改変する指示を出していたのだろうか…。
それにしても、日本の名作映画までここまで改変できてしまうとは流石アフリカの映画界である。