米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)の局長Arati Prabhakarは、全身麻痺の女性が脳からの信号を使って、F-35戦闘機と単一エンジンのセスナのフライトシュミレーター操作に成功したと発表した。
こちらが実際にフライトシュミレーターの飛行機が飛んでいる映像。
被験者はJan Scheuermann。2003年に非常に珍しい遺伝的疾患を発症し、全身麻痺で首から下が動かない状態だった。
2012年に、ロボットアームを操作できるように、2つの電極を脳の中に埋め込む手術をしている。これにより、「脳で操ったロボットアームによりチョコバーを食べる」といったことに成功し、当時話題になっている。
今回は新たな挑戦として、フライトシュミレーターの操作が行われた。普通であれば、「ジョイスティックをアームで操作する」実験を想像するが、彼女の希望もあり、直接、「脳からの指示のみで操作する」実験が行われ、見事に成功した。
これら研究が進めば、ガンダムのサイコミュシステムを始め、数々のSFロボットアニメに登場する「脳波で機体を制御する」時代がそう遠くない未来に訪れるかもしれない。
A paralyzed woman flew an F-35 fighter jet in a simulator — using only her mind