鉄道ファンにとって、老朽化した鉄道車両の使い道を知ることは、楽しみのひとつと言える。博物館に飾られたり、発展途上国で現役として活躍したり、調べていくと様々な形で活躍していることがある。しかし、ニューヨーク市地下鉄の意外な末路は、鉄道ファンならずとも衝撃的なのではないだろうか。
なんと、大西洋の海不覚に廃棄されているのである…。
一見、猛烈な環境破壊に見えるこの作業、過去10年以上に渡り抗議を受けることなく続けてきた。その理由は環境破壊と真逆の理由にあった。なんと、人工的なサンゴ礁の生息地を作るため、環境保全の一環で海底に送り込まれているのである。
つまり、廃棄された車両が今は水中生物たちの住処になっているのだ。現在は海底に沢山の車両が積み上げられ、遺跡のようになっていることだろう。確かに遺跡や沈没船は魚たちの住処になっており、そういったポイントを巡るスキューバダイビングのツアーも世界に多くある。そのように考えると、あえて車両を海底に沈めることで、環境保全をしながらダイビングの人気スポットを作ることが出来るのかもしれない。
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