自分の死後は墓に入らず、自然葬にして欲しい…そう願う人にとっておきの骨壺が発売されている。
なんと、自分の遺灰が入った骨壺から発芽し、木を育てることが出来るのだ。
この「Bios Urn」では、ヤシ殻、圧密泥炭、セルロースを用いて成分分解が行われ、選んでおいた好きな種子を発芽することができる。
種子はカエデやパインなどのほか、自身の用意したものなど自由に選ぶことが可能。
遺灰だけでなく土も必要なため、骨壺としては少し大きいサイズとなっている。
セッティングの手順はとても簡単だ。図のように、自身の遺灰を敷いた上に、種子の入った土のカプセルを配置するのみ。
有効期限がある訳ではないので、買っておいて保管することが出来る。また自身の骨壺として使用せずとも、家族が既に他界している場合など、古い遺灰を用いることが可能となっている。もちろんペットの遺灰にも使用可能だ。
値段は145ドルとお手頃である。墓と比較すればとても安いかもしれない。
自然に帰りたいとの思いから、近年増えつつある自然葬。「樹木葬」という形で墓石の代わりに樹木を植える人は、少なからずいるようだ。国内にも里山型、都市型、公園型とさまざまな専用墓地が見受けられる。
何より、自身の死後、自然の役に立ちたいという目的が果たせることは、素晴らしいことである。
最後の最後で地球に感謝されるのは悪くないだろう。一方で、遺灰から育った木が枯れたりすると、遺族としてはちょっと悲しくなるかもしれない。
https://urnabios.com/