歩きながらスマートフォン等を操作する「歩きスマホ」は、周囲への注意力が低下するため、通行の妨げになる迷惑行為として社会問題となっている。この歩きスマホは日本に限らず世界各国で危険視されているのだが、韓国の若きインダストリアルデザイナーがこの問題を解決すべく、あるウェアラブルアイテムを開発した。
ペン・ミンウクさんの開発したウェアラブルカメラ「The 3rd Eye」は、頭に装着しておくことで、歩きスマホ中に前方から障害物が現れても、1~2メートルに距離に近づいた時点で警告音を発してくれ、危険を察知できるという代物だ。
そのため、スマホの画面に集中していても、障害物やすれ違う人にぶつかる心配がなくなるというのだ。
South Korean designer Paeng Min-wook has created a ‘Third Eye’ which obsessive mobile phone users can strap to their foreheads so they can browse while walking https://t.co/LpjmtEJ1kl pic.twitter.com/rZhDDZXlNw
— Reuters (@Reuters) June 5, 2021
この発明を見た際にほとんどの人が「そもそも歩きスマホしなければ良いのでは」「前を見て歩けば済む問題なのでは」と考えるかもしれない。もちろん、ペン・ミンウクさんもそのあたりは心得ていて、実用性の前に「スマートフォンゾンビ」と呼ばれる歩きスマホ癖が強い人に対する問題を皮肉って制作したもののようだ。
とはいえ全盲の人への補助器具など、違う用途も含めて考えた場合もしかしたら思った以上に便利なアイテムとして社会に貢献してくれるかもしれない。