いま、大友克洋によるSFマンガで1988年にアニメ映画化もされ世界的に話題となった『AKIRA』の、とあるテスト映像がネット上で話題となっている。
『AKIRA』
原画のクイックアクションレコーダーによるテスト映像@retoro_mode pic.twitter.com/m7Kr5B1b92— 女たれがよい枡屋の娘 (@masuya_girl) 2018年7月18日
クイックアクションレコーダーによるテスト映像だ。
クイックアクションレコーダーとは、原画や動画をスキャンして、動きをシュミレーションする機械のことである。
原画や動画が仕上がった段階で一度撮影(スキャン)することで、動きやタイミングにミスや改善点があるかどうかを確認してから、セル画に仕上げていくのである。
このセル画時代にすべて手書きで作画しているという事実に「すごいとしか言いようがない」「テスト段階でこの迫力」「カッコいい」など称賛する声が続々と寄せられている状況だ。
『AKIRA』は、当時の日本映画としては破格の10億円の制作費をかけ、70mmプリント・総セル画枚数約15万枚を使用して作られた。また、アフレコではなくプレスコ方式を採用して、キャラクターたちの会話などのシーンも出来るだけ自然に見えるように作画されている。
そのほか、世界観や音楽など様々な面で高い評価を受けたいわば伝説的アニメだけに、いまなお多くのファンを世界中に持つ。
このテスト映像を見て『AKIRA』のすごさを思い出した方は、改めて映画を鑑賞してはいかがだろうか。