一般的に、体に出来たアザの痕は“痛々しいもの”として扱われることが多い。しかし、フィンランドのヘルシンキに拠点を置くアーティストRiikka Hyvönenさんには、別のものに見えたようだ。
彼女がアザに感じたもの…それは“宇宙”である。
彼女は、ローラーゲーム(ローラースケートをはいてトラックで行うチームスポーツ)で転倒した際にアザができた女性の、お尻を撮影し、そこから小さな宇宙を感じようという「Roller Derby Kisses」というプロジェクトを行っている。
転倒の仕方は様々なため、アザから生まれる小さな宇宙もまた、様々な銀河を形成している。
Riikka Hyvönenさんのように、視点を変えることでそこから新しい価値を見出すことこそが、アートの神髄なのではないだろうか。